研修「生成AIについて」を実施しました。近江デジタルキャリア就労継続支援ブログ

６月の研修「生成AIについて」

ＯＤＣでは毎月、利用者さん向けに研修を行っています。
内容としてはビジネスマナーやＰＣスキル引き上げの為の講座など様々なものがありますが、先日行われた６月の研修は、今やすっかり定着しつつある生成ＡＩについてのものでした。

生成ＡＩというと耳慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、「ChatGPT」や「Grok」「Gemini」などは皆さん使われている方も多いのではないでしょうか？ 仕事効率を上げ、いろんなことが便利になると言われる生成ＡＩ、それはいったいどんなものなのでしょうか。 まだ使ったことがない、またその仕組みについて初めて触れる方向けに、今回の研修ではChatGPTを取り上げ、まず基本的な説明から動画で学びました。

まず、ChatGPTとはopenAI社が開発したチャット型ＢＯＴの名前になります。 「プロンプト」と呼ばれる、使う側から入力された言葉をもとに、今まで蓄積され学習したデータの中から正解に近い結果を作り出し、我々に提出します。 ただ、難しいことにこの結果については今まで学習したデータの中から作り出されるために、必ずしも正答ではなく、またこちらの感情を理解したうえで導かれるものではありません。 このため、出された答えの正誤性を、使う側がチェックする必要があります。（ファクトチェックの重要性）
また、蓄積されたデータについても必ず正しいことが蓄積されているわけではなく、なかには間違った情報から生成されることや、そのデータが著作権や肖像権に反しているケースもあります。
このため、私たち使う側の人間にも正誤をただす能力が問われてくるのです。 それを学ぶべく、今回の研修では受講者さんがたで一斉に、とあるお題にそってリサーチをし、それが正答なのかを調べるまでを実際にやってみました。 結果、なんとChatGPTは現実にない情報を、まるで本当にあることのように生成し、結果として提示しました。 これには我々もびっくりし、おのおのの結果を見せ合ってファクトチェックの重要性を確認しました。

こう書くと使うのが面倒だな…と思われる方もいるかもしれませんが、実際生成ＡＩは便利なものです。 上記のケースでもそうですが、生成ＡＩの強みの一つに「まとまった文章や豊富な例を提示できる」というものがあります。例えば地元の美味しい店の紹介文を書きたい時に、文章が書きなれていないとパッとは思い浮かびません。 しかし、生成ＡＩに「この地方のこういった美味しいものを紹介して」と入力するだけで、きれいにまとまった文章が得られるのです。 あとは、その文章を骨子にして間違った情報を人間の側で修正すればＯＫという、文章を書くのが苦手な人には革新ともいえるツールになりえるのです。 また、生成ＡＩはその蓄積されたデータを分かりやすく提示してくれるので、アイデア出しなどにも向いています。

どんな道具も使う人次第で、便利にも不便にもなり得ます。ここに述べた以外にも、使い方は使う人のアイデア次第でいかようにも広がるのです。 情報化社会が生んだ、データの海から生まれた新しい技術「生成ＡＩ」、皆さんもこれを機に一度触ってみてはいかがでしょうか。

【今回のブログ記事はODC利用者さんがライティングして下さいました】

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